外壁塗装の見積もりを何社かに頼んでみると「なんでこんなに金額が違うんだろう?」と首をかしげることがあります。費用はできるだけ安く抑えたいのが正直なところですが、相場から大きく外れて安い見積もりには、やはりそれなりの理由があることが多いです。
外壁塗装というのは、塗料を塗るだけの作業ではありません。足場を組んで、高圧洗浄で汚れを落として、古い塗膜を処理して、ひび割れを直して、コーキングを打ち替えて-と、地味ながら手間のかかる工程がいくつも続きます。
金額が極端に安い場合、こういった作業のどこかが省かれていたり、本来やるべき補修が見積もりに含まれていなかったりするケースが出てきます。
なかでも影響が大きいのが、塗装前の下地処理です。外壁の傷みをきちんと手当てしないまま塗ってしまうと、仕上がりは一見きれいでも、数年もすれば塗膜がめくれたりひび割れが目立ってきたりします。
札幌の家は雪や激しい寒暖差にさらされる環境にあり、小さな隙間から入り込んだ水分が凍ったり溶けたりを繰り返すことで、外壁の傷みが進みやすいという事情があります。だからこそ、下地をどこまでしっかり処理するかが、仕上がりの耐久性を大きく左右します。
安い見積もりのもうひとつの落とし穴が、塗料のグレードと塗装回数です。本来は下塗り・中塗り・上塗りと三段階で丁寧に仕上げていくものですが、業者によってはその説明が曖昧だったり、工程が少なかったりすることがあります。気になる場合は、遠慮なく確認してみてください。
見積もりを比べるときは、合計金額だけを見て判断するのは少し早いかもしれません。「どこを補修するのか」「どの塗料を使うのか」「何回塗るのか」-この3点は最低限チェックしておきたいところです。安さだけで決めると、数年後にまた補修や再塗装が必要になって、かえって高くついてしまうこともあります。
外壁塗装は、見た目をきれいにするだけでなく、家そのものを長持ちさせるための工事です。
価格はもちろん大事ですが、見積書の内容が丁寧に書かれているか、説明がわかりやすいかといった点も、業者選びの判断材料にしてみてください。






